Swan Styleの26 12月 2018

お知らせ

サービス&ホスピタリティの現場から Vol.1 10メートルのお返し

みなさま、こんにちは。スワンスタイル工藤でございます。

 

個人用ファイスブックに折に触れアップしていた

「サービス&ホスピタリティの現場から」

をこちらでもご紹介してゆきたいと思います。

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アークヒルズから弊社までタクシーを利用しました。

降車場所は細い路地です。

 

その路地に差し掛かるとき、1台の車が先に入っていきました。

そして90度ほどの急なコーナーを曲がったところで、前の車が急停車しました。

しばらく動きません。

車庫に入るのかな?とも思いましたが、バックライトも点きません。

急に路地の中央で止まったため、その横をすり抜けることもできず

私の乗ったタクシーはしばらく待つことになりました。

 

時間がかかっています。人が降りてくる様子もありません。

 

私は、思わず

「もう少し寄せて止まってくれればいいのにね」

とつぶやきました。

 

ドライバーさんも

「そうですよね。そうすれば通れるんですけどね。」

と同じような調子で返してくれました。

 

そして、人が下りてきたとき

私は前の車もタクシーだったことに気が付きました。

 

「あ!タクシーだったんですね、タクシーなら仕方ないね」

と言った私に、ドライバーさんは

「でも、もうちょっと前に進んでくれればねぇ」

と、あくまでもお客様視点です。

 

でも、タクシーを頻繁に利用する私は

たくさんのドライバーさんと話をしているので、知っています。

だからこう言いました。

 

「でも、お客様によっては、『ここで』と言った瞬間に止まらないと

怒り出す人もいるって聞きますし。

ドライバーさんとしては仕方ないですよね。」

 

そして、止まっていた場所から10メートルほど進んだところで

私は降りました。

交通系カードで支払い、ドライバーさんから伝票を渡されたとき

そこには1枚の硬貨が挟まれていました。

 

(あれ、おつりが出るわけないし、なぜ?)

と不思議に思いながら、それに目を当てていると

 

「タクシーの人間にとって、とてもありがたい言葉でしたから。

ほんの気持ちです。」

と、ドライバーさんがおっしゃいました。

 

止まっていたときのメーターは890円。※一応チェックしていました。

10メートル進んで正式運賃は970円。

その分を、ドライバーさんは気持ちで返してくださったのです。

 

私の言葉に何かを感じてくださったことも、大変にありがたいし

それにこんな形でおかえしをしてくださる心配りも

これまたありがたい。

そして、気遣いもさることながら

そのさりげない渡し方に、私は個人的にノックアウトされました(笑)。

 

押しつけがましくなく

受け取る側にとっても負担にもならないサービスができる人って

かっこいいですね。

K際自動車様、ありがとうございました。