Swan Styleの11月 2022

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茶道、礼法、座禅の文化と体験から日本人ならではのもてなしを体現する

コラム担当の齋藤です。

日本には古来から「もてなし」の文化が存在します。

なかでも、茶道や礼法、座禅には、
もてなしの心やスキルが豊富に詰まっています。

こうしたもてなしを体現できれば、
お客さまに対して、より良いサービスを
提供できるかもしれません。

しかし、日本人ならではのもてなしを
体現できている人は、
まだまだ少ないのが現状です。

そこで今回は、
日本人ならではのもてなしをどう体現すればいいのか。

実践のためのヒントを紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

・企業が注目する日本文化

近年、日本文化におけるもてなしを、
マナーとして取り入れる企業が増えています。

茶道や礼法、座禅などの日本文化を学ぶことは、
自社スタッフのマナー向上につながります。

例えば、茶道には、千利休が残した言葉として
今でも語り継がれる「利休七則」があります。

茶道の基本とされる心構えを説いており、
もてなしの原点ともいえる内容です。

自社スタッフに茶道の講習を行えば、
サービスの品質向上はもちろん、
他社との差別化においても大きな効果を発揮します。

企業としてワンランク上のサービスを提供したいなら、
日本古来のもてなしの心やスキルを
身に付けるのが
近道といえるでしょう。

 

 

・もてなしの心が根付く日本

そもそも、日本に生まれ育った多くの方は、
一度は茶道や礼法、座禅といった文化に
触れているはずです。

また直接は触れていなくても、
何らかの形で作法を身に付けている可能性が高いです。

それほど、
日本にはもてなしの文化が根付いているといえます。

しかし、実際のお客さまを前にした場合、
ただ日本文化を知っているだけでは、
上質なサービスを提供できません。

日本人ならではのもてなしを体現するためには、
基本を知り、何度も体験し、自然に実践できるまで、
徹底して日本文化を身に付ける必要があります。

 

 

日本人ならではを体現するプロセス

まずは、茶道や礼法、座禅といった
日本文化の知識を身に付けましょう。

幸いなことに、
これらに関連する多くの本が出版されているので、
そこから歴史を知り、教養を深めてください。

続いて、実際に日本文化を体験してみましょう。

茶道や礼法、座禅などは、各地で体験会が行われています。
また団体向けのプログラムを用意している
教室やお寺もあるので、
こちらの利用も考えておくといいでしょう。

最後に、実践です。
基本を理解し、型を覚えたとしても、
すぐにお客さまをもてなせるわけではありません。

何度も実践を行う中で、お客さまにとって
本当に必要なものが何か、わかるようになってきます。

こちらが学んだ型を押し付けるだけでは、
真のもてなしとはいえません。

大切なのは、お客さまの一挙手一投足を見て、
その場その場で対応する、心からのもてなしです。

茶道には「一期一会」という言葉が存在します。

お客さまとの出会いは、
その一瞬から始まることもあれば、
その一瞬で終わりということもあります。

だからこそ、どんなお客さまとの出会いも、
一期一会だと考え、全身全霊でもてなす必要があるのです。

日本人だからこそ、
日本古来のもてなしの心とスキルを身に付け、
他にはないサービスを体現していきましょう。