Swan Styleの16 12月 2020

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レジリエンスを強化するには

アメリカスペースXの新型宇宙船にも
名付けられるなど、最近耳にする機会の多い
「レジリエンス」。

「回復力」や「逆境、困難を乗り越える力」を
指すレジリエンスですが、
一体どうやって強化していけばよいのでしょうか?

コロナ禍でますます不確実性が高まっている今の
世の中で、レジリエンスを強くするためのポイントを
2回に渡りご紹介します。

◆レジリエンスを強化する5つの資源とは?
先にも述べたとおり、レジリエンスは
回復力や逆境、困難を乗り越える力を指しますが、
決して先天的な能力ではありません。

筋肉と同じで、意識的にトレーニングをすることで、
後天的に鍛えることができるのです。

レジリエンスを強化するには、
以下の5つの資源を高め、鍛えることが必要です。

1)感情コントロール力
2)自己効力感
3)自尊感情
4)良い人間関係
5)楽観性

今回は、5つの中でも、特に効果的で
自分でも鍛えやすい「自尊感情」について
詳しくご紹介しましょう。

 

◆自尊感情を高める3つの方法
自尊感情(self-esteem)とは
「自己肯定感」とも表現され、
自分自身を価値あるものだと感じる感覚のことです。
ひとことで表すと「自分を好きだと思える」ということ。

自尊感情を高めるには、
いろいろな方法がありますが、
今回は3つの方法をお伝えします。

 

「他人と比較するのをやめる」
「自分を褒める」
「笑顔を心がける」

 

◆「他人と比較するのをやめる」
キラキラした他人を見るたびに、
自分の価値が下がったように感じていては、
自尊感情からはどんどん遠ざかってしまいます。
人と比べてはいけないと頭ではわかっているけれど
実際には難しいものです。

そんな時は、SNSと少し距離を置くのも良いでしょう。
手持ちぶさたになると
SNSをチェックする癖がある人は、
チェックする時間を昼食後と夜寝る前などと
決めるだけでも、想像以上に心が軽くなりますよ。

余計な情報をシャットアウトし、
他人に向けていたベクトルを一度しっかりと
自分に向けなおしてみましょう。

 

◆「自分を褒める」
自尊感情に欠かせないのは、
自分自身をしっかり褒めることです。
そのポイントは二つ。

一つ目は「とにかくたくさん褒める」
そのためには、「え?こんなことでいいの?」と
思うくらい小さなことから褒めましょう。

例えば、アラーム通り起きられたら
「起きられた!私、えらい!!」

締め切りを守って書類を提出できたら
「よし!終了、よくできました!」

褒める内容<褒める回数 が大切なのです。

もう一つは「声に出して褒める」
自宅ならば、大げさなくらい自分を褒めてあげましょう。

人は、自分が話した言葉を自分で聞くことによって、
あらためて自分が考えていたことに気づくと
いわれています。(オートクライン)

職場などで声を出すのが難しい時は、
口を動かすだけでもOKです。
自分の脳にしっかりと信号が入っていきます。

 

◆「笑顔を心掛ける」
口角を上げて笑顔の表情を作るだけで、
脳が「今楽しいんだ」と錯覚してセロトニンという
幸せホルモンを分泌させることが脳科学で
証明されています。

これはMotion Creates Emotion=
行動が感情を作ることであり、
「幸せだから笑う」のではなく
「笑っているから幸せになる」という心の在り方です。

今はマスクを着用している時間も多いので、
作り笑いでも大丈夫!
笑うことで自分自身を好きになってゆきましょう。

 

この3つを実践するのは難しいかもしれませんが、
少しでも実行できたら大いに自分を褒め、
他人ではなく過去の自分と比べてできたところに
目を向けていきましょう。

今回はレジリエンス(回復力)を高めるために
必要な「自尊感情」についてお伝えしました。
次回は、「自己効力感の高め方」です。