Swan Styleのスキルアップコラム

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コンパッションに必要な5つ資質 ~エッジステートメント~

今回は「コンパッション」の概要です。

◆エッジステートメント~5つの資質~

第一人者であるハリファックス老師は
著書の中で
コンパッションを発揮するために必要な資質として
この5つを挙げています。

※説明を一部平易な言葉に置き換えました。

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1、利他性

他者のために役立ちたいという気持ちを自然にもち
無欲で行動に移せること

2、共感

他者の感情を自分のフィルターを通さずに
感じ取ろうとすること

3、誠実

人として正しいと思える指針を持ち
それに一致した言動をとること

4、敬意

相手の立場に関わらずその存在を尊重し
発生した出来事を受け止めること

5、関与

誠意をもって全力で関わり取り組むが
一定の距離を持ち続けること
そして必要な時がきたら手放すこと

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これらの資質は
「エッジステートメント」と呼ばれ
これを高めると
山頂のような素晴らしい景色が見える場所に
立つことができます。

例えば
お客さまのお困りごとを全力で解決したとき
「これからはほかの人ではなく、あなたにお願いしたい」
と言われ、心の底から
‘この仕事を選んでよかった’ と
思ったことがあるのではないでしょうか。

また、お客さまはもちろんのこと
仲間との何気ない会話から
温かさや心の落ちつきを感じたこともあるでしょう。

一方で
この資質の使い方を誤ると
山頂の端(エッジ)滑り落ち
望まない状況が生まれてしまうのです。

 

◆エッジステートメントの影

1、利他性

褒められたいからやる=承認欲求に捉われてしまう
過剰な手助けにより相手を依存させてしまう

2、共感

相手の感情(悲しみや怒り)と一体化しすぎて
自分も傷ついてしまう

3、誠実

理不尽なことや忖度など
正義感に反する行為を目にしたり
関わらなければならないときに苦しむ

4、敬意

自身の価値観と異なる相手を
否定し、貶めたり心の中で嘲笑する

5、関与

過剰な心理的・肉体的負荷により疲弊する
達成感の欠如や無力感に伴う意欲喪失、燃え尽きる

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思い当たることはありませんか?

サービス&ホスピタリティには
誰もが納得する正解や
これで終わりというゴールはありません。

相手を思っての行動だったのにそれを否定されると
山頂がわからなくなったり
崖から突き落とされたような気持ちになります。

 

心が優しい人だからこそ疲れてしまう

頑張ってきた人ほど燃え尽きてしまう

 

サービス&ホスピタリティ産業の影とも言えるでしょう。

ではどうしたらよいのでしょうか?

 

◆コンパッションの影から抜け出すために

「優しい心さえあれば
どんな時でも人に寄り添える」

それは成り立たない世の中になりました。

光が強ければ、影も濃くなるように
高い志=コンパッションを持つ人ほど
崖から滑り落ちることが多いものです。

だからこそ、準備をしましょう。

一つは
崖から落ちても、もう一度山頂を目指そうと思える
しなやかな回復力=レジリエンスを備えましょう。

もう一つは
崖から落ちないようバランスを保つための
トレーニングをしましょう。

次回は、そのトレーニング方法をお伝えします。