Swan Styleの19 5月 2020

ブログ

#組織開発 3つの次元で物事をみる

こんにちは。工藤です。
今期前半の大きな学びのテーマ
「組織開発 Organization Development」。

講座の学びを、提供元の許可をいただき
随時シェアしてゆきます。

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プロセスワークでは
現実を三つの次元で捉えます。

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目の前に起こっていること
(良いことであれ、悪いことであれ)
は1つのレベルの真実ではない。
3つのレベルを同時に見ることで
初めて物事の全体が見えてくる。
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1、合意された現実 Consensus Reality(CR)

ビジネスにおいて重要視されている現実。
組織メンバーと合意できる、客観的で定量化可能な事実。
パフォーマンス、言動、結果、契約書、組織制度などのこと。

 

2、ドリームランド Dream Land(DL)

(ここから少々気づきにくい次元になる)
個人の感情や身体感覚、大切にしている思いのこと。
ビジネス的にいえば
個人の期待、夢、不安、恐れといった心のつぶやき。
言葉にすることが稀で他者と合意しにくい現実。
さらには自分がそれに気が付いていないことも多い。
(例 Aさんは、会議で自分の考えとは異なる案が
決まりそうになったが異論を唱えず
空気を読んで同意した。しかしその後
会議で決定した方法では仕事はしていない。
この場合
2、ドリームランドで激しい怒りや恐怖を
感じているのだが気が付いていない)

このような性質から
ドリームランドは対人関係や組織内での関係性への
葛藤の原因となる
ことが多い。
ユング的には夜見る夢もこれに含まれる。

 

3、エッセンス Essence(E)

心のつぶやきになる前のエネルギー。
組織であればチームスピリットや企業風土のこと。
ヴィジョン、社訓、社章、ロゴなどに込められている思い
またチームの「雰囲気」や「ノリ」など
空気感もここに入る。
プロセスワーク的な言葉にすると
分割できない全体性、全体を構成する原理原則
迷いや葛藤はもはや存在しない世界などのこと。

 

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なぜAさんはあんなことを言うのだろう?

なぜBさんは教えたはずの手順を守れないのだろう?

 

日常でよくある場面です。
これを「3つの次元」で考えてみると
どうなるのでしょうか。

そこにある
「Aさんの言葉」や「Bさんが手順を守れない」
という事象は1、合意された現実 Consensus Reality(CR) です。

そこからもう一つの次元を覗くと
AさんBさんそれぞれの2、ドリームランド Dream Land(DL)
があるということです。

そこへ意識を向けるためには
「人への興味」がキーになりそうですね。

最近
他者に興味を持たない人が増えているように感じています。
そのような人は
相手のドリームランドを覗こうという気持ちを
すぐには持てないでしょうし
覗いても見えるものは少ないかもしれません。

 

それならば、まず
私(あなた)のドリームランド Dream Land(DL)
探ると面白いかもしれません。

 

Aさんの言葉を聞いて
どんなふうに私は感じたの?

 

手順を守れないBさんがいると
私はどうなるのか?

 

そこからどんなものが
浮かび上がってくるでしょうか。