Swan Styleのスキルアップコラム

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VUCAの時代に必要なこととは?

新型コロナウイルスの流行や、気候変動、
異常気象など、予測困難なことが
次々と起こっている昨今。

VUCAの時代と言われる現在を
生き抜いていくために
必要なことはなんなのでしょうか?

VUCA時代の意思決定に有効だと言われる
OODAループや、PDCAサイクルとの違いなども
あわせて詳しくみていきましょう。


1.VUCAの時代とは

VUCAとは、ビジネス市場や世界における
さまざまな不安定要素を示す、
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を取った言葉です。

元々は軍事用語として使われていましたが、
2016年のダボス会議など、
経済界で広く使われるようになったことで
注目が集まっています。

2.VUCAの時代に必要なOODAループとは?

VUCA時代を生き抜くためのフレームワークとして
注目されているのが「OODA(ウーダ)ループ」です。

OODAループとは、どんな不利な状況からでも
40秒あれば形勢を逆転できたという、
アメリカの軍事戦略家のジョン・ボイド氏が
発明した意思決定のための4ステップです。

「観察(Observe)」
「仮説構築(Orient)」
「意思決定(Decide)」
「実行(Act)」の
頭文字を取って名づけられました。

先が見えず、変動性が高い状況でも
最良の意思決定を求められる
ビシネスマンにとって欠かせない
フレームワークの一つと言えるでしょう。

各ステップを簡単に説明すると以下のようになります。

ステップ①Observe(観察)
自分の感情や置かれている状況、
環境や市場の動向などの情報を収集する。

ステップ②Orient(仮説構築)
自身が持つ経験や、身体的特徴、歴史、
ステップ①で収集した情報を統合して
仮説を構築する。

ステップ③Decide(意思決定)
「自分がどうなりたいか」と「行動の選択肢」を
照らし合わせて最も効果的だと思うものを決める。

ステップ④Act(実行)
意思決定のステップで決めた行動を実践する。

ここまで見てみると、
「PDCAサイクルと何が違うのか?」
「どちらが優れているのか?」と
疑問に思った方もいるかもしれません。


3.OODAループとPDCAサイクルの違いは?

PDCAサイクルは、ご存知の通り、
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
の頭文字をとったフレームワークです。

生産性を高めるための業務改善など
「How」を考えるのには効果的ですが、
そもそも工程が明確になっていないものに対しては
あまり効果的ではありません。

一方OODAループは、現状にあるものから
最善の判断を下す意思決定の際に有効で、
起業や事業開発といった
「What」を考えるのに効果的な
フレームワークです。

「どちらが優れているか?」ではなく、
「この状況ではどちらを使うのが有効か?」を
考えて取り入れていきましょう。

2020年ビジネスキーワード4選

新型コロナウィルスにオリンピックの延期
気候変動による自然災害やAIの急速な進化など
今年は新しい世界へ強制移行を促された一年
だったのではないでしょうか。

その中で今年頻繁に耳にするようになった
4つのキーワードをご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1、VUCA(ブーカ)

2、OODAループ

3、レジリエンス

4、エモーショナルインテリジェンス(EI)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1、VUCA(ブーカ)

・社会、ビジネスにおいて、未来を予測することが困難な状態を示す言葉。
・元々は軍事用語、世界大国の軍事戦略が核兵器から不透明な交渉へと変わりゆく1990年代の状態を表していた。
・VUCAは予測困難な要因の4つ特性の頭文字から作られている。

V:Volatility(変動性)

U:Uncertainty(不確実性)

C:Complexity(複雑性)

A:Ambiguity(曖昧性)

 

2、OODAループ

・VUCA時代を生き抜く思考サイクルのこと。
・従来のPDCAサイクルよりも、刻々と変化する情勢に臨機応変に対応しやすい思考法と言われている。
・アメリカでは突発的なテロへの対策として、指揮官の命令がなくても現場の兵士が自分で状況を見定めるための戦略法として提唱された。
・OODAループは臨機応変にステップを飛ばすことができる。そのためサイクルを回し終えるまでの時間が短く、短期間で変化に対応できるといわれている。

・OODAループの4ステップ

Observe(観察)→情報を収集して市場などの動向を観察、現在何が起こっているのかを見定める

Orient(適応・見定め)→見定めた内容をもとに仮説と解決策を立てる

Decide(決定)→最適解を選択する

Act(実行)→実行する

・事前の計画通りにいかないVUCA時代は「観察しながら、仮説を立てながら、動く」ことが大切である。

 

3、レジリエンス

・困難や脅威を感じる状況でもうまく適応する能力」のこと。日本語に訳すなら、復元力、回復力、弾力などが当てはまる。
・レジリエンスが注目されるようになったきっかけの一つは東日本大震災。あれほどの被災にもかかわらず、暴動が起こることなく、被災者の方々のほとんどが非常に前向きだったことで、「元に戻ろうとする心の力」が重要視されるようになった。
・もともとは物理用語だが、最近ではビジネスや地球温暖化など社会のあらゆるシーンで対応力や危機管理能力といった意味で使われている。
・ビジネスではプロジェクトモデルをレジリエンスに富んだものにしておくことが大切。予想外の問題が発生したときに、すぐさま代替案に切り替えられる準備をしておくこと。
・コロナ禍においては、変化や激動に対応する強いストレスや、通常よりも大きなプレッシャーにさらされても、心がつぶれることなく立ち上がる強さとして使われることが多い。

 

4、エモーショナルインテリジェンス(EI)

・日本語では感情的知性、心の知能などと訳される。
・1995年ダニエル・ゴールマン著書『EQ こころの知能指数』で広く知られるようになった。
・前述の本では「自分自身の感情を認識・理解および管理する能力、そして同様に他人の感情を認識・理解し、影響を与える能力」と定義している。

・EIを高める4つの領域

①セルフアウェアネス(自己認識)
自分の感情を認識し、それが自分に及ぼす影響を認識する

②セルフマネジメント(自己管理)
強い感情を引き起こす出来事に直面したときにポジティブな反応をできるよう努める

③ソーシャル・アウェアネス(社会的認識)
他者のニーズや感情に対する理解を深めるために対話し、相手の言葉に真摯に耳を傾けること

④リレーションシップマネジメント(人間関係管理)
他者を望ましい反応や行動へ導くために影響力を発揮すること。自分の感情を不必要に高まらせて過剰反応をしないよう努め、落ちついた態度を維持することで、相手への変化を促すこと。

 

【まとめ】

AI(人工知能)やIoT時代を迎えた今
人々の関心やニーズは物理的なモノから
心に刺さるモノやサービスへとシフトしてゆきます。
本日取り上げたキーワードは
コロナ禍においてはもちろん
アフターコロナ時代のホスピタリティ産業
富裕層ビジネスに必要な能力になるのではないでしょうか。

気をつけたい!2020年コロナ禍での年末年始の挨拶言葉

2020年は、世界中の人々が
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた年でした。
外出自粛のために会いたい人に会えない時間が長く
寂しい思いをした方も多いのではないでしょうか。

年末年始のご挨拶は
本来日頃お世話になっている方々への感謝の気持ちと
新年も変わらないお付合いへの願いを込めて送るもの。
この時代だからこそ
人の心に寄り添う言葉を選んで届けたいですね。

 

 

◆忌み言葉に気をつけましょう

ご挨拶文を書くときに気をつけたいのが
忌み言葉です。
おめでたい場面で避けなければならない言葉で
「去る」「衰える」「絶える」「病む」
「倒れる」「終わる」
などがあります。

 

たとえば「去年」という言葉には
「去(る)」が含まれているため
「旧年」「昨年」と言い換えます。

自分でメッセージを手書きしたり
パソコン入力する場合には気をつけましょう。

また今年すっかり見慣れてしまった
「コロナ禍」という言葉。
「禍=わざわい」という意味なので
別の表現にすることをお勧めします。

 

◆年末年始の挨拶例文集

 

【相手を気遣う一言】

・自粛生活が続きますがお変わりありませんか?

・一日も早いコロナ収束を祈っています

・お互い身体に気を付けて、元気に一年を過ごしましょう

・また〇〇様にお会いできる日を楽しみにしております

 

【会えなかった間の近況報告】

・旧年より自宅勤務となりました
家族一緒に過ごす時間が多くなり絆が深まった気がします

・外出できなくなった分 趣味がゴルフから読書へと変わりました
読書家の〇〇さんのおすすめがあればぜひ教えてください

・ステイホームのおかげで料理のレパートリーが増えました
落ち着いたらぜひ食べに来てくださいね

 

【ビジネス向け】

旧年中は格別のご愛顧を賜り 厚く御礼申し上げます
本年もより一層のお引き立てのほど
何卒よろしくお願い申し上げます
新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束と
〇〇様のご活躍をお祈り申し上げます

 

旧年中は新型コロナウイルスの影響の中
皆様より沢山のご支援ご協力を賜り
有難く厚く御礼申し上げます
従業員力を合わせて信頼にお応えできるよう努めてまいりますので
本年もこれまで同様のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます

 

◆挨拶のタイミング(目安)

【社外の場合】
メール 年内最終日7~3日前到着
ハガキ 郵送期間を考え年内最終日7日前に投函

【社内の場合】
メール 年内最終日の朝到着
ハガキ 年内最終日3日前到着

が一般的です。
お客様の年内最終日を確認しておきましょう。

 

◆まとめ
今年も残り10日を切りました。
年末のご挨拶の準備、整っていますか?
この時代だからこそ
言葉の温もりを見直して
あなたらしい一言を
添えてみてはいかがでしょうか。

レジリエンスを強化するには

アメリカスペースXの新型宇宙船にも
名付けられるなど、最近耳にする機会の多い
「レジリエンス」。

「回復力」や「逆境、困難を乗り越える力」を
指すレジリエンスですが、
一体どうやって強化していけばよいのでしょうか?

コロナ禍でますます不確実性が高まっている今の
世の中で、レジリエンスを強くするためのポイントを
2回に渡りご紹介します。

◆レジリエンスを強化する5つの資源とは?
先にも述べたとおり、レジリエンスは
回復力や逆境、困難を乗り越える力を指しますが、
決して先天的な能力ではありません。

筋肉と同じで、意識的にトレーニングをすることで、
後天的に鍛えることができるのです。

レジリエンスを強化するには、
以下の5つの資源を高め、鍛えることが必要です。

1)感情コントロール力
2)自己効力感
3)自尊感情
4)良い人間関係
5)楽観性

今回は、5つの中でも、特に効果的で
自分でも鍛えやすい「自尊感情」について
詳しくご紹介しましょう。

 

◆自尊感情を高める3つの方法
自尊感情(self-esteem)とは
「自己肯定感」とも表現され、
自分自身を価値あるものだと感じる感覚のことです。
ひとことで表すと「自分を好きだと思える」ということ。

自尊感情を高めるには、
いろいろな方法がありますが、
今回は3つの方法をお伝えします。

 

「他人と比較するのをやめる」
「自分を褒める」
「笑顔を心がける」

 

◆「他人と比較するのをやめる」
キラキラした他人を見るたびに、
自分の価値が下がったように感じていては、
自尊感情からはどんどん遠ざかってしまいます。
人と比べてはいけないと頭ではわかっているけれど
実際には難しいものです。

そんな時は、SNSと少し距離を置くのも良いでしょう。
手持ちぶさたになると
SNSをチェックする癖がある人は、
チェックする時間を昼食後と夜寝る前などと
決めるだけでも、想像以上に心が軽くなりますよ。

余計な情報をシャットアウトし、
他人に向けていたベクトルを一度しっかりと
自分に向けなおしてみましょう。

 

◆「自分を褒める」
自尊感情に欠かせないのは、
自分自身をしっかり褒めることです。
そのポイントは二つ。

一つ目は「とにかくたくさん褒める」
そのためには、「え?こんなことでいいの?」と
思うくらい小さなことから褒めましょう。

例えば、アラーム通り起きられたら
「起きられた!私、えらい!!」

締め切りを守って書類を提出できたら
「よし!終了、よくできました!」

褒める内容<褒める回数 が大切なのです。

もう一つは「声に出して褒める」
自宅ならば、大げさなくらい自分を褒めてあげましょう。

人は、自分が話した言葉を自分で聞くことによって、
あらためて自分が考えていたことに気づくと
いわれています。(オートクライン)

職場などで声を出すのが難しい時は、
口を動かすだけでもOKです。
自分の脳にしっかりと信号が入っていきます。

 

◆「笑顔を心掛ける」
口角を上げて笑顔の表情を作るだけで、
脳が「今楽しいんだ」と錯覚してセロトニンという
幸せホルモンを分泌させることが脳科学で
証明されています。

これはMotion Creates Emotion=
行動が感情を作ることであり、
「幸せだから笑う」のではなく
「笑っているから幸せになる」という心の在り方です。

今はマスクを着用している時間も多いので、
作り笑いでも大丈夫!
笑うことで自分自身を好きになってゆきましょう。

 

この3つを実践するのは難しいかもしれませんが、
少しでも実行できたら大いに自分を褒め、
他人ではなく過去の自分と比べてできたところに
目を向けていきましょう。

今回はレジリエンス(回復力)を高めるために
必要な「自尊感情」についてお伝えしました。
次回は、「自己効力感の高め方」です。

#ビジネススキル あらためて「ロジカルシンキング」は大切です

2020年後半になり
企業様からのニーズが
高まってきたテーマがあります。

それは「ロジカルシンキング」

 

 

基本をおさらいしてみましょう。

――――――――――――――
物事を理論的にとらえる思考、考え方

【メリット】

・物事の事実や因果関係を明確にすることができる
・大局的視野を持つことで
自分の思考の癖や漏れを発見することができる

――――――――――――――

社内での報告・連絡・相談や
お客様への説明・交渉・説得
すべての基礎になります。

昨今のオンラインで
反応が読み取りにくさや
伝えたいことが伝わらないもどかしさを経験し

あらためて

「理論的思考」
「理論的に伝えること」

の大切さに
気が付いた方も多いのではないでしょうか。

 

◆日常に使ってこそ役立つ!

ロジカル=理論的思考というと
特定の職業や場面で使うイメージがあるかもしれません。
でも実はビジネスの日常で使ってこそ
最も力を発揮するのです。

 

◆ロジカルシンキングができるようになると・・?

①トラブルを未然に防ぐ

トラブルはちょっとした誤解から
生まれることが多いもの。
誤解とは「相手との事実認識が異なること」です。
ロジカルシンキングは相手との認識を合わせること
つまり、トラブルの芽である誤解を
減らすことにつながります。

② 効率的に問題解決ができる

それでもトラブルになってしまったら?
解決のために事象・状況を正しく認識することが
必要です。
その際にロジカルシンキングが大きな力を発揮します。
もしも最初の認識が間違ったままだと
余計なプロセスが発生し時間と手間のロスにつながります。
また根本的な課題にたどりつくことができず
誤った解決策を施してしまうかもしれません。

③ 相手に聞く耳を持ってもらえる

業種によっては自社ルールを主張し
お客さまにご納得いただくことが必要なこともあるでしょう。
時には威圧的な相手と交渉したり
モンスタークレーマーのように困難なお相手と
話を着地させなければならないかもしれません。
そこに誰もが納得する論理的な正しさがあれば
難しいお客さまにご理解いただく上で
強い武器になります。
また社会人経験が浅い新人の話でも
物事の理論が正しいことであれば
お客さまは聞く耳を持ってくださるでしょう。

 

「自分の説明力が足りないから・・・」
「なぜ、あの人には話が通じないのだろう」

ロジカルシンキングを活用すると
そんなネガティブストレスも少なくなるかもしれません。

 

相手を惹きつけるオンラインプレゼン3つのポイント

こんにちは。工藤です。

オンラインでプレゼンを行う機会も増加している昨今
対面と比べて「どうも相手の反応が悪い・・・」と
お悩みではないでしょうか。

今回は
「相手を惹きつけるオンラインプレゼン 3つのポイント」
をご紹介します。

 

◆そもそもオンラインでのプレゼンはなぜ難しいのか?

ズバリ「聞き手の集中力が散漫になりやすい」からです。

対面の場合、プレゼンを受けながら他の仕事をしたり
スマホを開いたりなど
あからさまに他の作業をすることは稀ですが
オンラインの場合、案外できてしまうものです。
他のタブを開いて作業をしていたり、ラインの返信をしたり・・・。
「あ!(笑)」と
身に覚えのある方も多いのではないでしょうか?

いくらあなたが熱意をもって伝えても
相手はその話に集中していない=「聞いていない」ことが多いのです。
これでは反応が悪く
結果としてプレゼンがうまくいかないのも当然ですね。

 

◆オンラインのプレゼンで気をつけるべきこととは?

「相手の気を惹きつけ集中力を途切れさせない工夫」
をしましょう。
例えば

1、飽きさせない資料作り
プレゼン資料の基本である1スライド1メッセージ
テンポよくスライドが切り替わるので
集中力が持続しやすいという利点があります。
また、人間は動くものに注目するので
アニメーションや動画も活用してみましょう。

2、話し手の目線
「画面中の話し手が自分を見つめている!」
これは聞き手にとって、緊張感があります。
あなたがプレゼンする側であれば、目線は「カメラ」へ。
でも慣れないうちは、難しいものです。
小さなぬいぐるみや人物写真をカメラ近くに置くと
目線が定まりやすくなります。

またカメラを見ると
画面の相手の反応が見にくいものです。
苦肉の策ですが
ワイプ位置を上部=カメラ近くに持ってましょう。
視線の動きが最小限度で済みます。

3、ゼスチャーで表現する
例えば
「これから3つのポイントを・・・」と
数字を説明するときには
指で数字を作ってみます。

他にも「想像してみてください」という言葉なら
胸に手を当てて目を閉じてみたり

「そう思いませんか?」という問いかけには
少し首をかしげてみます。

上半身にちょっとしたゼスチャーで変化をつけるだけで
表現が豊かに感じられるでしょう。

また、奥行きの利用も効果的です。
例えば、重要なポイントを説明するときは
ぐっと身を乗り出して前傾姿勢をとる
相手の集中力が瞬間的に高まります。

 

オンラインならではの新しい技や工夫は
使わないともったいない!
積極的に活用して
相手を惹きつけるプレゼンテーションを
目指していきましょう。

#ビジネススキル 今必要な「物事を大局的に捉える力」

みなさま、こんにちは。
工藤です。

既存のビジネスモデルが通用しなくなってきた昨今
ふとした瞬間に
「会社はこれからどうなってゆくのだろう」
「自分は今後何をすればよいのだろう?」
そんな思いを巡らせているという方は
多いのではないでしょうか。

多分に漏れず、わたくしもそうです。

そして、不確定要素が多すぎる今
未来を考えるとき
‘期待感’や’わくわく’といったポジティブな感情よりも
‘不安’や’迷い’といったネガティブな気持ちが
沸き上がってくるかもしれません。

そんな時は
未来よりも「今=現在地」
を見つめなおすチャンスではないでしょうか。

今回は、企業人として
会社やチームを大局的にとらえるため
考え方や視点を考えてみたいと思います。

 

▼「視点」と「視座」

「物事を見つめなおす/捉える」ことは
「分析」と言い換えられるかもしれません。

それらに共通して大切なことは
「適切な視点」だそう。
なぜならば
視点に漏れ抜けがあると
見たいものを正しく見ることができないからです

そして、「視座の位置」も重要です。
細部にとことんこだわる虫の目(局地的視座)は
何かを究極まで磨き上げるときには
とても役立ちます。
職人や匠の技などはまさに虫の目から来るのでしょう。

でも、今はあえて鳥の目(大局的視座)
現状をみることをお勧めします。
自分が鳥になって物事を俯瞰するイメージですね。

 

▼適切な視点とは?

ではその大切な視点ですが
その切り口は様々です。

ここでは経営戦略と組織行動学を統合した
「コングルーエンスモデル図」
(1977年ナドラーとタッシュマン)
からご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1、外部部環境

・経済(東京、地方、日本、グローバル)

・業界動向(競合動向)

・顧客動向(ニーズの変化)

 

2、内部(企業)環境

・原点(理念、ビジョン、ミッション、バリュー)

・人材スキル(社員に求められている能力)

・制度(人事制度、評価制度、目標管理制度)

・組織風土(空気感)

・課題 (実際に現れている障害)

 

3、生み出されるもの

・業績

・CS顧客満足度

・ES従業員満足度

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「え?こんなの考えたことない」という人や
「うちの会社にこんなものあったかな?」
と思った方は
今、新しい視点が加わったということですね。
(私が組織開発講座でこのモデル図を学んだ時
まさにこの感覚でした。)

また「この視点は大切だよね」と思った方は
今後それをキャッチするアンテナ感度が
ぐんと高まる
でしょう。

そして、分析をしたことがある方は
・コングルーエンスモデル図の流れ
に着目してみてください。
またモデルの特徴でもある
・企業歴史の振り返り

を行うと
創業期のエネルギーや
転換期(クライシス)の乗り越え方から
さらに深い考察が生まれるかもしれません。

※コングルーエンスモデル図
バランスド・グロースコンサルティング社HPより

 

▼最後のまとめ
~自分はどうすればよいのか?~

不思議なもので
人は「現在地」がわかると
「次にどこに向かっていこうか」と
無意識にゴールを考える生き物のようです。

私たちも
世の中や会社/組織の現状が見えてくると

・その中で自分が果たす役割

・役割としてどんなゴールを目指せばいいのか?

について自然と思いを寄せることが
できるのではないでしょうか。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

♯ストレスケア 在宅勤務による孤独感の排除とメンタルケア

新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務が一般的になりつつあります。

それと同時に、孤独感からくる心の不調を訴える人が増えていることをご存じでしょうか。

そこで今回は、在宅勤務による孤独感の解消法やメンタルケアについてご紹介します。

◆テレワークで強まる孤独感

パーソル総合研究所が行った調査によると、テレワーカーの約3割が『自分は孤立していると思う」と返答しています。

興味ぶかいのは、職場におけるテレワーカーの比率が2〜3割の時に、不安感や孤独感がピークとなっていること。テレワーカーと出社者が混在する「まだらテレワーク」が、心理的な不安や孤独感を助長していることが伺えます。

 

◆孤独感がもたらす影響はこんなところにも!?

古来、人間が狩猟生活をしていた時、群れから離れることはそのまま「死」を意味しました。当時の古い記憶から、人と触れ合う機会が減る在宅勤務は本能的に不安を感じるのだそうです。

在宅勤務をしている人からは、こんな声が聞こえてきます。

・自分へのサポートが不足しているように感じる

・家庭に仕事が侵入しているようで、イライラする

・出勤している同僚に対する罪悪感を抱いてしまう

そんな不安やイライラを解消するために、ネットで見ず知らずの人を中傷したり、家族や周りの人と衝突したり、「自粛警察」のように他人を責める人が急増しているのです。

 

◆解消法1、雑談の効能を理解し、機会を設ける

一見無駄にみえる「雑談」ですが、実は生産性を向上したり、相談しやすくなることによって信頼感が生まれたりするなど、大きな効果があることがわかっています。

雑談の機が会極端に少なくなってしまう在宅勤務では、意識的に雑談の機会を設けましょう。

例えばこんな工夫ができそうです。

・会議の前後10分程度ルームを解放し、「雑談のための時間」を設ける。

・会議冒頭に「最近感じていること」など、本題とは関係なことを吐き出す時間をつくる

・あえて「ミュート」をしないで自由に意見を言いやすくする

・カメラは必ずオンにして、聞き手の表情が見えるようにする

・チャットを活用する、等々。

ほかにも、オンライン飲み会・雑談会を企画、参加するなど、「人と話すことで孤独を感じない環境づくり」を心がけましょう。

 

◆解消法2、気持ちを切り替える

テレワークでは、普段生活している空間に仕事を持ち込んでいることが多く、切り替えがしにくいものです。無意識のうちに緊張状態が続き、不眠や不安に悩む人も増えているそう。 気持ちを切り替えて、リラックス状態を作りましょう。

・タイマーを設定して「60分仕事→5分休憩」など、定期的に休憩時間を設ける

・終業後の散歩や、ルーティン化した運動などで体を動かす

・花や植物を飾ったり、アロマを香らせる

など、自分なりの方法をなるべくたくさん用意しましょう。

 

◆最後に

もちろん企業側は、不調を感じた社員が気軽に相談できる窓口を設置することも重要です。

新型ウイルスとの共存が長期化する今後、働く人と企業が一緒にメンタルケアを考えてゆきたいものですね。

参考リンク

https://rc.persol-group.co.jp/news/202006100001.html

https://www.businessinsider.jp/post-212429

http://www.oh-supports.com/img/corona/pdf/008.pdf

https://note.com/kengomori/n/nd374fc3bc103

♯ビジネススキル オンラインの特性を活かしたファシリテーションスキルとは

新型コロナウイルスの影響で、会議のほとんどがオンラインに切り替わった、という会社も多いのではないでしょうか。しかし、ファシリテーション役のスキルの有無によって、会議の進行や内容に雲泥の差が出るということを意識している方がまだ少ないのも事実。そこで今回は、オンライン会議で押さえておきたいファシリテーションスキルや、ポイントをご紹介します。

 

1.オンライン会議で起こりがちな問題点

オンライン会議で必要なファシリテーションスキルを身につけるために、まずは、オンライン会議で起こりがちな問題点を把握しておきましょう。

 

・視覚・聴覚情報の不足により、発信者の発言の意図がつかみにくい

・会話の口火を切りにくかったり、手を上げているのにスルーされたりするなど、発言したくてもできない人が発生しやすい

・それぞれの場所から参加することで、全体の一体感が生まれにくい

・積極性があり、強い意見を持った人物に発言者が偏りやすい

 

これらを踏まえた上で、オンライン会議に必要なファシリテーションスキルを確認しておきましょう。

 

2.オンライン会議に必要な5つのファシリテーションスキルとは

 

(1)議論の流れと全体像を作る「構成力」

(2)問いを立て、意見を促す「引き出し力」

(3)議論の内容や流れを見える化する「可視化力」

(4)意見を整理し、納得感のある結論へ導く「まとめ力」

(5)議論の行き詰まりを解消する「ほぐし力」

 

これらはリアルな会議でも必要なスキルですが、オンラインではより重要な役割を果たします。

 

次にご紹介するのは、オンライン会議だからこそ配慮すべきポイントです。

 

3.オンライン会議をスムーズに進めるために配慮すべき5つのポイントとは?

 

(1)音声や映像など、システム上の不具合が生じていないかチェックする。

(2)ホワイトボードやGoogleドキュメントなど、論点や決定事項を可視化できるツールを活用する。

(3)一方通行にならないように、議論の節目ごとにわからないことや質問がないか、こまめに確認する。

(4)発言者に対しわかりやすくリアクションをとり、孤独感や不安感を与えないようにする。メンバー全員の共通ルールを作り、共有するとなお良い。

(5)議論終了後に決定事項を全員で確認し、取り残されるメンバーが出ないようにする。

 

全ての点で言えることは、「オンライン会議では、より一層の丁寧さが求められる」ということ。オンラインは便利な反面、コミュニケーションの基礎である「相手の表情や意図を汲み取る」ことの難易度がどうしても上がってしまいます。そのため、ファシリテーターが丁寧に確認し、一人一人の参加者に配慮することで、議論が活性化されるのです。

#組織開発 具体的にどんなことをするの?

こんにちは、工藤です。
今期前半の学びのテーマ
「組織開発 Organization Development」

講座提供元(バランスドグロースコンサルティング様)の
許可をいただき
内容の一部をシェアしていきます。

::::::::::::::::::::::::::::::

◆組織開発って具体的にどんなことをするのか?

導入する側として一番気になるところですよね。
これから記すことは
「プロセスワーク」を用いたアプローチの一例です。
そしてあくまでも勉強中である私の見解です。

 

1、組織を診る

創業期から現在まで
時間軸で組織をレビューします。

レビューでは
「何を見るのか=視点」
を理解していることが大切だなと思いました。

ケーススタディで診たものは

・外部環境

・業績

・組織ビジョン、戦略

・組織構造、制度、システム

・社風

・人材、スキル、能力

などです。

そしてこれらは、比較的

・目に見えるもの
・数字や出来事として明確なもの
・全員の共通認識が得やすいもの

という共通項があります。

 

2、組織状態を分析する

次は目に見えにくい組織内部を診てゆきます。

プロセスワークでは
組織を「情念」が絡み合う集団として
人間関係や深層心理構造を俯瞰し
課題の本質を探ります。

※ここがプロセスワークの本質だと
思いました。

・一次プロセス(現状)と二次プロセス(理想の状態)

・エッジ(現状と理想の間にある心理的な壁)

・ディスバーター(壁を乗り越えることを妨害するもの)

・アトラクター(壁を乗り越える背中を押すもの)

・主流派と非主流派(組織のメインストリームとメインとは異なる見解を持つもの)

・ゴースト(声にならない言葉、思い)

・症状(表面化しているもの)

・ロール(ポジションとは無関係な組織における役割)

・ランク(ポジションとは無関係な人間関係におけるパワー)

など。

これらキーワードが意味することが
とても面白いのです!
いずれ、一つずつお伝えしたいと思います。

 

3、改革へ必要な介入を計画、実施

介入のアプローチは様々です。

・組織制度の刷新

・社員インタビュー

・研修やワークショップの実施

・個人コーチングやグループコーチング

・定期的な訪問と組織状態のレビュー

など。
2で診立てた組織状態に合わせ
適切なアプローチを行います。

 

◆プロセスワークを活用した組織開発の意義

組織を変えよう!と思ったとき
多くの人は
目に見える制度や仕組み=上でいう3の工程
から手を付けます。

とても分かりやすい変化ですし
企業としても達成感があります。

けれども
その制度に社員の「心=感情」が
追い付いていなければ
それはやがて機能しなくなるでしょう。

「せっかく予算を取って制度改革をしたのに
結局変わらなかった」

コンサルタントを名乗るものとして
とても耳と心が痛い言葉ですが
そうなってしまった原因の一つに
社員の感情を置き去りにして改革を進めてしまった
ということがあるかもしれません。

「人は感情が動くから行動する」

といいます。

プロセスワークを活用することで
感情からアプローチする組織開発
ができるのです。

社員の感情を置き去りにしないから
組織変容が定着する
そんな風に言えるのかもしれません。

▼心理学から見たプロセスワークについて

プロセスワークとは