Swan Styleのスキルアップコラム

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コンパッションに必要な5つ資質 ~エッジステートメント~

今回は「コンパッション」の概要です。

◆エッジステートメント~5つの資質~

第一人者であるハリファックス老師は
著書の中で
コンパッションを発揮するために必要な資質として
この5つを挙げています。

※説明を一部平易な言葉に置き換えました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1、利他性

他者のために役立ちたいという気持ちを自然にもち
無欲で行動に移せること

2、共感

他者の感情を自分のフィルターを通さずに
感じ取ろうとすること

3、誠実

人として正しいと思える指針を持ち
それに一致した言動をとること

4、敬意

相手の立場に関わらずその存在を尊重し
発生した出来事を受け止めること

5、関与

誠意をもって全力で関わり取り組むが
一定の距離を持ち続けること
そして必要な時がきたら手放すこと

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これらの資質は
「エッジステートメント」と呼ばれ
これを高めると
山頂のような素晴らしい景色が見える場所に
立つことができます。

例えば
お客さまのお困りごとを全力で解決したとき
「これからはほかの人ではなく、あなたにお願いしたい」
と言われ、心の底から
‘この仕事を選んでよかった’ と
思ったことがあるのではないでしょうか。

また、お客さまはもちろんのこと
仲間との何気ない会話から
温かさや心の落ちつきを感じたこともあるでしょう。

一方で
この資質の使い方を誤ると
山頂の端(エッジ)滑り落ち
望まない状況が生まれてしまうのです。

 

◆エッジステートメントの影

1、利他性

褒められたいからやる=承認欲求に捉われてしまう
過剰な手助けにより相手を依存させてしまう

2、共感

相手の感情(悲しみや怒り)と一体化しすぎて
自分も傷ついてしまう

3、誠実

理不尽なことや忖度など
正義感に反する行為を目にしたり
関わらなければならないときに苦しむ

4、敬意

自身の価値観と異なる相手を
否定し、貶めたり心の中で嘲笑する

5、関与

過剰な心理的・肉体的負荷により疲弊する
達成感の欠如や無力感に伴う意欲喪失、燃え尽きる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

思い当たることはありませんか?

サービス&ホスピタリティには
誰もが納得する正解や
これで終わりというゴールはありません。

相手を思っての行動だったのにそれを否定されると
山頂がわからなくなったり
崖から突き落とされたような気持ちになります。

 

心が優しい人だからこそ疲れてしまう

頑張ってきた人ほど燃え尽きてしまう

 

サービス&ホスピタリティ産業の影とも言えるでしょう。

ではどうしたらよいのでしょうか?

 

◆コンパッションの影から抜け出すために

「優しい心さえあれば
どんな時でも人に寄り添える」

それは成り立たない世の中になりました。

光が強ければ、影も濃くなるように
高い志=コンパッションを持つ人ほど
崖から滑り落ちることが多いものです。

だからこそ、準備をしましょう。

一つは
崖から落ちても、もう一度山頂を目指そうと思える
しなやかな回復力=レジリエンスを備えましょう。

もう一つは
崖から落ちないようバランスを保つための
トレーニングをしましょう。

次回は、そのトレーニング方法をお伝えします。

コンパッション(Compassion)とは

こんにちは、工藤です。

昨年からずっと気になっていた言葉があります。
それは
「コンパッション(Compassion)」。

その後、ありがたいことに
日本グレース研究会でコンパッションを学ぶ機会があり
そこで第一人者であるジョアン・ハリファックス老師の話を
聴くことができました。

そのセミナーや、老師の著書から学んだことを
私なりにまとめて、数回に分けてシェアしたいと思います。

 

 

 

◆コンパッションとは?

老師は
・人が生まれつき持つ「自分や相手を深く理解し
役に立ちたい」という純粋な思い
・相手と寄り添い「共にいる」力
と言っています。

日本では医療分野を中心に導入されていますが
一般的には、まだ馴染みがないかもしれません。

しかし世界ではすでに注目されており

例えば、スタンフォード大学では
医学部内に専門機関が設立され
コンパッションが脳に与える影響の研究
医療従事者向けに
コンパッションを高めるトレーニング開発
行われています。

またビジネスシーンでも
「VUCA時代のリーダー求められる資質」として
コンパッションへの認知と興味が高まっています。

 

◆コンパッションが必要な人~あなたは大丈夫?~

このコロナ禍の中、感染リスクを厭わず
仕事の現場最前線に立ち続ける人たちがいます。

「自分が休んでしまったら、仕事が立ち行かなくなるのでは?」
「お客さまが困るのではないか?」

その優しさは人としての素晴らしい資質であり
財産だと思います。

でも、そのような人ほど

「他人を優先して、自分を犠牲にしてばかり」
「情熱と責任感で突き進んできたけれど、燃え尽きてしまった」

そんな場面に追い込まれやすいのではないでしょうか。

 

サービス&ホスピタリティ産業は
「感情労働」と言われます。
感謝の言葉をもらうと大きな幸福感を抱きますが
相手の望みが叶わなかったときには
必要以上に自分を責めてしまったり
相手の失望を自分事のように感じて苦しむことがあります。
(いわゆる感情疲労です)

 

〇自分の心を守りながら、人の役に立ちたい
〇「感情疲労」で周囲と衝突したくない
〇燃え尽きて心が折れることがないようにしたい

もしも思い当たるならば
コンパッションという概念に触れていませんか?

コンパッションには
レジリエンス(立ち直る力)が高まる効果がある
と脳科学ではいわれています。
また、その心がけと行動によって
疲労そのものを回避することにつながるかもしれません。

次回
コンパッションに必要な5つの資質について
お伝えします。

VUCAの時代に必要なこととは?

新型コロナウイルスの流行や、気候変動、
異常気象など、予測困難なことが
次々と起こっている昨今。

VUCAの時代と言われる現在を
生き抜いていくために
必要なことはなんなのでしょうか?

VUCA時代の意思決定に有効だと言われる
OODAループや、PDCAサイクルとの違いなども
あわせて詳しくみていきましょう。


1.VUCAの時代とは

VUCAとは、ビジネス市場や世界における
さまざまな不安定要素を示す、
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を取った言葉です。

元々は軍事用語として使われていましたが、
2016年のダボス会議など、
経済界で広く使われるようになったことで
注目が集まっています。

2.VUCAの時代に必要なOODAループとは?

VUCA時代を生き抜くためのフレームワークとして
注目されているのが「OODA(ウーダ)ループ」です。

OODAループとは、どんな不利な状況からでも
40秒あれば形勢を逆転できたという、
アメリカの軍事戦略家のジョン・ボイド氏が
発明した意思決定のための4ステップです。

「観察(Observe)」
「仮説構築(Orient)」
「意思決定(Decide)」
「実行(Act)」の
頭文字を取って名づけられました。

先が見えず、変動性が高い状況でも
最良の意思決定を求められる
ビシネスマンにとって欠かせない
フレームワークの一つと言えるでしょう。

各ステップを簡単に説明すると以下のようになります。

ステップ①Observe(観察)
自分の感情や置かれている状況、
環境や市場の動向などの情報を収集する。

ステップ②Orient(仮説構築)
自身が持つ経験や、身体的特徴、歴史、
ステップ①で収集した情報を統合して
仮説を構築する。

ステップ③Decide(意思決定)
「自分がどうなりたいか」と「行動の選択肢」を
照らし合わせて最も効果的だと思うものを決める。

ステップ④Act(実行)
意思決定のステップで決めた行動を実践する。

ここまで見てみると、
「PDCAサイクルと何が違うのか?」
「どちらが優れているのか?」と
疑問に思った方もいるかもしれません。


3.OODAループとPDCAサイクルの違いは?

PDCAサイクルは、ご存知の通り、
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
の頭文字をとったフレームワークです。

生産性を高めるための業務改善など
「How」を考えるのには効果的ですが、
そもそも工程が明確になっていないものに対しては
あまり効果的ではありません。

一方OODAループは、現状にあるものから
最善の判断を下す意思決定の際に有効で、
起業や事業開発といった
「What」を考えるのに効果的な
フレームワークです。

「どちらが優れているか?」ではなく、
「この状況ではどちらを使うのが有効か?」を
考えて取り入れていきましょう。

Customer’s Voice ~企業様からの声~

2021年が始まりました。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、今回は弊社をご愛顧をいただいている企業様からの「声」を
ご紹介いたします。

◆業種:不動産総合デベロッパー
◆所在地:東京都
◆社員数:1200名超
◆お取引開始時期 2007年~現在
◆ご支援業務
・レジデンスコンシェルジュ対象 サービスマナースキル向上
・サブリーダー、リーダー対象 部下育成向上
・サービスマナースキルの定性評価

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◆ご愛顧いただいている理由

我々の業務特性を充分に理解されたうえでのご提案が一番の魅力です。


◆提供サービスについての感想

―研修内容
既製のままではない研修提案をしてくれる。
当方の要望にフィットした研修を一緒に相談しながら
企画出来ており、その結果研修効果が高い。

―講師
教え方が上手。
腑に落ちやすくユニークで講義に吸い込まれて集中できる。
弊社に合った講師をアレンジしていただけており馴染みやすい。

―コンサルティング
日常会話や相談事などちょっとした事柄にも
タイムリーな提案や修正案を紹介していただけている。

―その他
毎年、技能評価を実施していますが
複数の評価者による点数のバラつきが生じないよう
徹底的に目線合わせをしたうえでチェックしていただき信頼できる。

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この度は、お声をお聞かせいただき誠にありがとうございました。
とてもありがたく、何より励みになりました。

業務特性への深い理解は、私共の一番の強みだと思っています。

だからこそ情報収集を怠らず
現場の課題に寄り添ったご提案ができるよう
今年も心を込めて伴走してまいります!

 

2020年ビジネスキーワード4選

新型コロナウィルスにオリンピックの延期
気候変動による自然災害やAIの急速な進化など
今年は新しい世界へ強制移行を促された一年
だったのではないでしょうか。

その中で今年頻繁に耳にするようになった
4つのキーワードをご紹介します。

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1、VUCA(ブーカ)

2、OODAループ

3、レジリエンス

4、エモーショナルインテリジェンス(EI)

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1、VUCA(ブーカ)

・社会、ビジネスにおいて、未来を予測することが困難な状態を示す言葉。
・元々は軍事用語、世界大国の軍事戦略が核兵器から不透明な交渉へと変わりゆく1990年代の状態を表していた。
・VUCAは予測困難な要因の4つ特性の頭文字から作られている。

V:Volatility(変動性)

U:Uncertainty(不確実性)

C:Complexity(複雑性)

A:Ambiguity(曖昧性)

 

2、OODAループ

・VUCA時代を生き抜く思考サイクルのこと。
・従来のPDCAサイクルよりも、刻々と変化する情勢に臨機応変に対応しやすい思考法と言われている。
・アメリカでは突発的なテロへの対策として、指揮官の命令がなくても現場の兵士が自分で状況を見定めるための戦略法として提唱された。
・OODAループは臨機応変にステップを飛ばすことができる。そのためサイクルを回し終えるまでの時間が短く、短期間で変化に対応できるといわれている。

・OODAループの4ステップ

Observe(観察)→情報を収集して市場などの動向を観察、現在何が起こっているのかを見定める

Orient(適応・見定め)→見定めた内容をもとに仮説と解決策を立てる

Decide(決定)→最適解を選択する

Act(実行)→実行する

・事前の計画通りにいかないVUCA時代は「観察しながら、仮説を立てながら、動く」ことが大切である。

 

3、レジリエンス

・困難や脅威を感じる状況でもうまく適応する能力」のこと。日本語に訳すなら、復元力、回復力、弾力などが当てはまる。
・レジリエンスが注目されるようになったきっかけの一つは東日本大震災。あれほどの被災にもかかわらず、暴動が起こることなく、被災者の方々のほとんどが非常に前向きだったことで、「元に戻ろうとする心の力」が重要視されるようになった。
・もともとは物理用語だが、最近ではビジネスや地球温暖化など社会のあらゆるシーンで対応力や危機管理能力といった意味で使われている。
・ビジネスではプロジェクトモデルをレジリエンスに富んだものにしておくことが大切。予想外の問題が発生したときに、すぐさま代替案に切り替えられる準備をしておくこと。
・コロナ禍においては、変化や激動に対応する強いストレスや、通常よりも大きなプレッシャーにさらされても、心がつぶれることなく立ち上がる強さとして使われることが多い。

 

4、エモーショナルインテリジェンス(EI)

・日本語では感情的知性、心の知能などと訳される。
・1995年ダニエル・ゴールマン著書『EQ こころの知能指数』で広く知られるようになった。
・前述の本では「自分自身の感情を認識・理解および管理する能力、そして同様に他人の感情を認識・理解し、影響を与える能力」と定義している。

・EIを高める4つの領域

①セルフアウェアネス(自己認識)
自分の感情を認識し、それが自分に及ぼす影響を認識する

②セルフマネジメント(自己管理)
強い感情を引き起こす出来事に直面したときにポジティブな反応をできるよう努める

③ソーシャル・アウェアネス(社会的認識)
他者のニーズや感情に対する理解を深めるために対話し、相手の言葉に真摯に耳を傾けること

④リレーションシップマネジメント(人間関係管理)
他者を望ましい反応や行動へ導くために影響力を発揮すること。自分の感情を不必要に高まらせて過剰反応をしないよう努め、落ちついた態度を維持することで、相手への変化を促すこと。

 

【まとめ】

AI(人工知能)やIoT時代を迎えた今
人々の関心やニーズは物理的なモノから
心に刺さるモノやサービスへとシフトしてゆきます。
本日取り上げたキーワードは
コロナ禍においてはもちろん
アフターコロナ時代のホスピタリティ産業
富裕層ビジネスに必要な能力になるのではないでしょうか。

気をつけたい!2020年コロナ禍での年末年始の挨拶言葉

2020年は、世界中の人々が
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた年でした。
外出自粛のために会いたい人に会えない時間が長く
寂しい思いをした方も多いのではないでしょうか。

年末年始のご挨拶は
本来日頃お世話になっている方々への感謝の気持ちと
新年も変わらないお付合いへの願いを込めて送るもの。
この時代だからこそ
人の心に寄り添う言葉を選んで届けたいですね。

 

 

◆忌み言葉に気をつけましょう

ご挨拶文を書くときに気をつけたいのが
忌み言葉です。
おめでたい場面で避けなければならない言葉で
「去る」「衰える」「絶える」「病む」
「倒れる」「終わる」
などがあります。

 

たとえば「去年」という言葉には
「去(る)」が含まれているため
「旧年」「昨年」と言い換えます。

自分でメッセージを手書きしたり
パソコン入力する場合には気をつけましょう。

また今年すっかり見慣れてしまった
「コロナ禍」という言葉。
「禍=わざわい」という意味なので
別の表現にすることをお勧めします。

 

◆年末年始の挨拶例文集

 

【相手を気遣う一言】

・自粛生活が続きますがお変わりありませんか?

・一日も早いコロナ収束を祈っています

・お互い身体に気を付けて、元気に一年を過ごしましょう

・また〇〇様にお会いできる日を楽しみにしております

 

【会えなかった間の近況報告】

・旧年より自宅勤務となりました
家族一緒に過ごす時間が多くなり絆が深まった気がします

・外出できなくなった分 趣味がゴルフから読書へと変わりました
読書家の〇〇さんのおすすめがあればぜひ教えてください

・ステイホームのおかげで料理のレパートリーが増えました
落ち着いたらぜひ食べに来てくださいね

 

【ビジネス向け】

旧年中は格別のご愛顧を賜り 厚く御礼申し上げます
本年もより一層のお引き立てのほど
何卒よろしくお願い申し上げます
新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束と
〇〇様のご活躍をお祈り申し上げます

 

旧年中は新型コロナウイルスの影響の中
皆様より沢山のご支援ご協力を賜り
有難く厚く御礼申し上げます
従業員力を合わせて信頼にお応えできるよう努めてまいりますので
本年もこれまで同様のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます

 

◆挨拶のタイミング(目安)

【社外の場合】
メール 年内最終日7~3日前到着
ハガキ 郵送期間を考え年内最終日7日前に投函

【社内の場合】
メール 年内最終日の朝到着
ハガキ 年内最終日3日前到着

が一般的です。
お客様の年内最終日を確認しておきましょう。

 

◆まとめ
今年も残り10日を切りました。
年末のご挨拶の準備、整っていますか?
この時代だからこそ
言葉の温もりを見直して
あなたらしい一言を
添えてみてはいかがでしょうか。

レジリエンスを強化するには

アメリカスペースXの新型宇宙船にも
名付けられるなど、最近耳にする機会の多い
「レジリエンス」。

「回復力」や「逆境、困難を乗り越える力」を
指すレジリエンスですが、
一体どうやって強化していけばよいのでしょうか?

コロナ禍でますます不確実性が高まっている今の
世の中で、レジリエンスを強くするためのポイントを
2回に渡りご紹介します。

◆レジリエンスを強化する5つの資源とは?
先にも述べたとおり、レジリエンスは
回復力や逆境、困難を乗り越える力を指しますが、
決して先天的な能力ではありません。

筋肉と同じで、意識的にトレーニングをすることで、
後天的に鍛えることができるのです。

レジリエンスを強化するには、
以下の5つの資源を高め、鍛えることが必要です。

1)感情コントロール力
2)自己効力感
3)自尊感情
4)良い人間関係
5)楽観性

今回は、5つの中でも、特に効果的で
自分でも鍛えやすい「自尊感情」について
詳しくご紹介しましょう。

 

◆自尊感情を高める3つの方法
自尊感情(self-esteem)とは
「自己肯定感」とも表現され、
自分自身を価値あるものだと感じる感覚のことです。
ひとことで表すと「自分を好きだと思える」ということ。

自尊感情を高めるには、
いろいろな方法がありますが、
今回は3つの方法をお伝えします。

 

「他人と比較するのをやめる」
「自分を褒める」
「笑顔を心がける」

 

◆「他人と比較するのをやめる」
キラキラした他人を見るたびに、
自分の価値が下がったように感じていては、
自尊感情からはどんどん遠ざかってしまいます。
人と比べてはいけないと頭ではわかっているけれど
実際には難しいものです。

そんな時は、SNSと少し距離を置くのも良いでしょう。
手持ちぶさたになると
SNSをチェックする癖がある人は、
チェックする時間を昼食後と夜寝る前などと
決めるだけでも、想像以上に心が軽くなりますよ。

余計な情報をシャットアウトし、
他人に向けていたベクトルを一度しっかりと
自分に向けなおしてみましょう。

 

◆「自分を褒める」
自尊感情に欠かせないのは、
自分自身をしっかり褒めることです。
そのポイントは二つ。

一つ目は「とにかくたくさん褒める」
そのためには、「え?こんなことでいいの?」と
思うくらい小さなことから褒めましょう。

例えば、アラーム通り起きられたら
「起きられた!私、えらい!!」

締め切りを守って書類を提出できたら
「よし!終了、よくできました!」

褒める内容<褒める回数 が大切なのです。

もう一つは「声に出して褒める」
自宅ならば、大げさなくらい自分を褒めてあげましょう。

人は、自分が話した言葉を自分で聞くことによって、
あらためて自分が考えていたことに気づくと
いわれています。(オートクライン)

職場などで声を出すのが難しい時は、
口を動かすだけでもOKです。
自分の脳にしっかりと信号が入っていきます。

 

◆「笑顔を心掛ける」
口角を上げて笑顔の表情を作るだけで、
脳が「今楽しいんだ」と錯覚してセロトニンという
幸せホルモンを分泌させることが脳科学で
証明されています。

これはMotion Creates Emotion=
行動が感情を作ることであり、
「幸せだから笑う」のではなく
「笑っているから幸せになる」という心の在り方です。

今はマスクを着用している時間も多いので、
作り笑いでも大丈夫!
笑うことで自分自身を好きになってゆきましょう。

 

この3つを実践するのは難しいかもしれませんが、
少しでも実行できたら大いに自分を褒め、
他人ではなく過去の自分と比べてできたところに
目を向けていきましょう。

今回はレジリエンス(回復力)を高めるために
必要な「自尊感情」についてお伝えしました。
次回は、「自己効力感の高め方」です。

ご提供可能な研修について

弊社では
4月から研修のオンライン化を進め
全コンテンツのリモート実施が可能になりました。

状況に合わせて
リアル集合研修との使い分けをご提案します。
お気軽にご相談くださいませ。

 

#ビジネススキル あらためて「ロジカルシンキング」は大切です

2020年後半になり
企業様からのニーズが
高まってきたテーマがあります。

それは「ロジカルシンキング」

 

 

基本をおさらいしてみましょう。

――――――――――――――
物事を理論的にとらえる思考、考え方

【メリット】

・物事の事実や因果関係を明確にすることができる
・大局的視野を持つことで
自分の思考の癖や漏れを発見することができる

――――――――――――――

社内での報告・連絡・相談や
お客様への説明・交渉・説得
すべての基礎になります。

昨今のオンラインで
反応が読み取りにくさや
伝えたいことが伝わらないもどかしさを経験し

あらためて

「理論的思考」
「理論的に伝えること」

の大切さに
気が付いた方も多いのではないでしょうか。

 

◆日常に使ってこそ役立つ!

ロジカル=理論的思考というと
特定の職業や場面で使うイメージがあるかもしれません。
でも実はビジネスの日常で使ってこそ
最も力を発揮するのです。

 

◆ロジカルシンキングができるようになると・・?

①トラブルを未然に防ぐ

トラブルはちょっとした誤解から
生まれることが多いもの。
誤解とは「相手との事実認識が異なること」です。
ロジカルシンキングは相手との認識を合わせること
つまり、トラブルの芽である誤解を
減らすことにつながります。

② 効率的に問題解決ができる

それでもトラブルになってしまったら?
解決のために事象・状況を正しく認識することが
必要です。
その際にロジカルシンキングが大きな力を発揮します。
もしも最初の認識が間違ったままだと
余計なプロセスが発生し時間と手間のロスにつながります。
また根本的な課題にたどりつくことができず
誤った解決策を施してしまうかもしれません。

③ 相手に聞く耳を持ってもらえる

業種によっては自社ルールを主張し
お客さまにご納得いただくことが必要なこともあるでしょう。
時には威圧的な相手と交渉したり
モンスタークレーマーのように困難なお相手と
話を着地させなければならないかもしれません。
そこに誰もが納得する論理的な正しさがあれば
難しいお客さまにご理解いただく上で
強い武器になります。
また社会人経験が浅い新人の話でも
物事の理論が正しいことであれば
お客さまは聞く耳を持ってくださるでしょう。

 

「自分の説明力が足りないから・・・」
「なぜ、あの人には話が通じないのだろう」

ロジカルシンキングを活用すると
そんなネガティブストレスも少なくなるかもしれません。

 

相手を惹きつけるオンラインプレゼン3つのポイント

こんにちは。工藤です。

オンラインでプレゼンを行う機会も増加している昨今
対面と比べて「どうも相手の反応が悪い・・・」と
お悩みではないでしょうか。

今回は
「相手を惹きつけるオンラインプレゼン 3つのポイント」
をご紹介します。

 

◆そもそもオンラインでのプレゼンはなぜ難しいのか?

ズバリ「聞き手の集中力が散漫になりやすい」からです。

対面の場合、プレゼンを受けながら他の仕事をしたり
スマホを開いたりなど
あからさまに他の作業をすることは稀ですが
オンラインの場合、案外できてしまうものです。
他のタブを開いて作業をしていたり、ラインの返信をしたり・・・。
「あ!(笑)」と
身に覚えのある方も多いのではないでしょうか?

いくらあなたが熱意をもって伝えても
相手はその話に集中していない=「聞いていない」ことが多いのです。
これでは反応が悪く
結果としてプレゼンがうまくいかないのも当然ですね。

 

◆オンラインのプレゼンで気をつけるべきこととは?

「相手の気を惹きつけ集中力を途切れさせない工夫」
をしましょう。
例えば

1、飽きさせない資料作り
プレゼン資料の基本である1スライド1メッセージ
テンポよくスライドが切り替わるので
集中力が持続しやすいという利点があります。
また、人間は動くものに注目するので
アニメーションや動画も活用してみましょう。

2、話し手の目線
「画面中の話し手が自分を見つめている!」
これは聞き手にとって、緊張感があります。
あなたがプレゼンする側であれば、目線は「カメラ」へ。
でも慣れないうちは、難しいものです。
小さなぬいぐるみや人物写真をカメラ近くに置くと
目線が定まりやすくなります。

またカメラを見ると
画面の相手の反応が見にくいものです。
苦肉の策ですが
ワイプ位置を上部=カメラ近くに持ってましょう。
視線の動きが最小限度で済みます。

3、ゼスチャーで表現する
例えば
「これから3つのポイントを・・・」と
数字を説明するときには
指で数字を作ってみます。

他にも「想像してみてください」という言葉なら
胸に手を当てて目を閉じてみたり

「そう思いませんか?」という問いかけには
少し首をかしげてみます。

上半身にちょっとしたゼスチャーで変化をつけるだけで
表現が豊かに感じられるでしょう。

また、奥行きの利用も効果的です。
例えば、重要なポイントを説明するときは
ぐっと身を乗り出して前傾姿勢をとる
相手の集中力が瞬間的に高まります。

 

オンラインならではの新しい技や工夫は
使わないともったいない!
積極的に活用して
相手を惹きつけるプレゼンテーションを
目指していきましょう。